極東精機製作所 三代目社長として、私が守るものと変えるもの

私は、極東精機製作所の三代目社長です。

創業77年の会社を預かる立場になり、時間の重さを意識するようになりました。

社長になったから、すべてを自分で決めるわけではありません。

むしろ、誰に任せ、何を守り、どこへ進むかを決める仕事です。

先代から受け継いだのは、設備だけではない

会社を受け継ぐとは、機械や顧客名簿を受け取ることではありません。

先代が積み重ねた信用と、社員が守ってきた仕事の誇りを受け取ることです。

一度失った信用は、設備投資だけでは取り戻せません。

だから、約束を守ることを最優先にしています。

納期、品質、相談への対応。

当たり前に見えることを、当たり前に続ける。

それが、会社を次へ渡すための土台です。

私は、現場を信頼して任せる

私は、毎日機械の前に立って加工する社長ではありません。

加工や検査は、現場のメンバーに任せています。

任せるというのは、放置することではありません。

必要な判断材料をそろえ、困ったときに決めることです。

現場が力を発揮できる環境を整えることも、経営の仕事です。

社員が自分の判断で動ける会社は強い。

その強さは、社長一人では作れません。

お客様の図面の先にあるものを見る

私たちの仕事は、図面通りに部品を作ることだけではありません。

その部品が、どんな製品に使われるのか。

誰の課題を解決するのか。

どの段階で量産へ進むのか。

そこまで考えて、初めて本当の提案になります。

だから、設計の初期段階から相談していただきたい。

安久工機との連携でも、私たちは上流から並走してきました。

試作を作ることより、製品として世に出すことを重視しています。

会社を大きくするより、価値を深くする

売上や設備の規模だけを追いかけるつもりはありません。

もちろん、成長は必要です。

しかし、規模だけが大きくなっても、相談相手として選ばれなければ意味がありません。

私が目指すのは、困ったときに最初に思い出してもらえる会社です。

試作前の不安を相談できる。

量産前の迷いを一緒に整理できる。

そういう信頼を、一つずつ積み上げます。

次の世代へ、どんな会社を渡すのか

私が考えているのは、今日の売上だけではありません。

10年後に、社員がこの会社で働いていてよかったと思えるか。

設計者が、ここに相談してよかったと思えるか。

地域の企業から、必要とされ続けているか。

その答えを、毎日の経営で作っています。

私の代で完成させる必要はありません。

次の世代が、さらに良くできる会社を残したい。

それが、三代目としての責任です。

設計の最初に、私たちへ相談してください

試作、精密加工、量産化まで一緒に考えます。

図面が完成していない段階でも構いません。極東精機製作所へ相談する

会社の未来は、社長一人では作れません。

社員、お客様、地域の仲間。

関わるすべての人と、少しずつ作っていくものです。

私はその先頭に立ち、決めるべきことを決めます。

守るべきものを守り、変えるべきものは変えます。

そして、極東精機製作所を次の世代へ渡します。

この記事を書いた人

極東精機製作所の代表取締役の外見

鈴木 亮介  株式会社極東精機製作所 代表取締役社長

東京都大田区に本社を構える創業77年の精密切削加工メーカー「株式会社極東精機製作所」の代表取締役社長。
航空宇宙、防衛、半導体製造装置、産業機械、医療機器、美容機器など幅広い分野の精密部品加工に携わり、特に難削材加工、クランクシャフト加工、偏心軸加工、異形状ワーク加工を得意とする。
中国・大連への留学経験を持ち、帰国後に家業へ入社。現場・営業・品質管理・経営を経験し、現在は「下請けで終わらない製造業づくり」をテーマに、自社ブランド開発やスタートアップ連携にも取り組んでいる。
これまでにテレビ東京「ガイアの夜明け」、ワールドビジネスサテライト(WBS)、NHKなど多数のメディアで紹介される。2026年には経済産業省選定「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選出。BSテレ東「グロースの翼」にて紹介。