切削加工の難敵!難削材の特徴・金属例・コストをやさしく紹介

こんにちは☔
いよいよ関東地域も梅雨入りしましたね!
この時期は洗濯物がなかなか乾かず悩みますよね……。

さて突然ですが、みなさんは「難削材(なんさくざい)」という言葉を聞いたことがありますか?

ものづくりの現場では、鉄やアルミのような金属を削る(切削加工)作業が頻繁に行われます。
しかし中には、なかなか削れず加工が難しい金属
も存在します。
それが「難削材」と呼ばれる材料です。

本記事では、難削材の定義・特徴・代表的な金属・加工時の注意点・コスト面の影響まで、初心者の方にもわかりやすく解説します!


✅ 難削材とは?

難削材(なんさくざい)とは、切削加工や機械加工が難しい金属材料の総称です。

通常の金属に比べて・・・・

  • 工具が摩耗しやすい
  • 寸法精度が出しにくい
  • 加工熱がこもりやすい

といった特性があり、加工トラブルの原因になりやすい金属を指します。


🔍 難削材の主な特徴と「加工が難しい理由」

1️⃣ 工具の摩耗が早い

  • 硬度が高い金属は、切削時に工具の刃先が早く摩耗します。
    → 例:ステンレス鋼チタン合金

2️⃣ 熱がこもりやすく、切りくずがくっつく

  • 加工中に発生する熱が逃げにくいため、工具と材料が溶着しやすくなります。

3️⃣ 寸法精度・表面仕上げが難しい

  • ビビリ(加工中の細かな振動)や切りくずの絡みが発生し、仕上がり精度が安定しづらいです。

4️⃣ 発火リスクがある

  • マグネシウム合金などは加工時に火花が発生し、引火の危険性があるため安全対策が不可欠です。

🧪 代表的な難削材とその特徴・注意点

金属名特徴加工時の注意点
ステンレス鋼(SUS)硬くて熱がこもりやすい工具摩耗・熱による変形に注意
チタン合金高強度かつ軽量ビビリや熱変形に注意
インコネイル(ニッケル合金)高温環境に強い極めて硬く、加工条件の最適化が必要
マグネシウム合金発火性が高い防火・防爆対策を厳重に

⚠️ 難削材を加工する際の注意点と対策

難削材の加工には、以下のような特別な配慮と対策が求められます。

工具面の対策

  • 専用の切削工具(耐摩耗性・耐熱性)を使用
  • 切削条件(切削速度・送り量)の最適化

加工中の管理

  • クーラントの適切な使用
  • 切りくず処理の工夫(排出性を高める・絡まり防止)

安全面

  • 防火対策の徹底(特にマグネシウム加工時)

💡 注意:これらの対策を怠ると、工具破損火災事故のリスクが高まります。


💰 難削材の加工コストはなぜ高い?

難削材の加工には、次のような追加コストがかかります:

  • 工具の寿命が短く、交換頻度が高い
  • 加工速度が遅く、時間がかかる
  • 冷却装置や安全装備の導入コスト
  • 試行錯誤による調整作業の工数

そのため、通常の金属より加工費用は高くなる傾向にあります。


📝 まとめ:難削材とは「手ごわいけど高性能」な金属材料

項目内容
定義加工が難しい性質を持つ金属材料の総称
加工が難しい理由工具摩耗・熱のこもり・寸法精度・火災リスクなど
代表的な金属ステンレス鋼、チタン合金、インコネル、マグネシウム合金など
対策専用工具・最適な加工条件・冷却・防火対策の徹底
加工コスト高度な技術・設備・安全管理が必要 → 通常より高額

📣 難削材加工は「技術と経験」がものを言う!

難削材は確かに加工が難しいですが、その分
耐久性
耐食性
高温特性
に優れた、非常に重要な材料です。航空宇宙、医療、エネルギー産業などでは不可欠な存在です。


🏭 難削材加工でお困りの方へ

当社では、今回ご紹介した金属以外にも、さまざまな難削材の加工実績がございます。
丸物加工や他社で断られた難削材についても、まずはお気軽にご相談ください!


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最後までご覧いただき、ありがとうございました🙇🏻‍♂️
次回の更新もぜひお楽しみに!